アスレティックトレーナー が読んでおくべきスポーツ脳震盪に関する共同声明と、必ず使えるようにしておきたいSCAT5

タイトルが長くて恐縮ですが(笑)、久々にスポーツ脳震盪関連の情報についてです。

一年ほど前に「脳震盪から選手を守る」というタイトルでスポーツ脳震盪やそれに関連する大切な情報をまとめた記事があります。

この記事の中で2017年に発表されたConsensus Statment on Concussion (McCrory et al., 2017)の内容を紹介させて頂いたですが、先日このConsensus Statementが日本語訳されて出ていることを知ったので、是非皆さんにシェアしておきたいと思いました。

J-Stageというサイトで「スポーツにおける脳振盪に関する共同声明」というタイトルで日本語訳版がダウンロードできるようになっているのでぜひ読んでみてください。

Consensus Statement自体は2017年のものになりますが、スポーツ脳震盪のエキスパート達の英知と経験が詰まった共同声明になりますし、非常に大切なことが書かれております。

ここで詳しい内容を一つ一つ解説するつもりはありませんが、私の以前の記事でも内容に触れていますし、自分でも本文を是非確認し、現場での実践 (Practice)に役立てていただければと思います)。

ちなみに、以前の記事で日本語訳が出ていないと言っていたSCAT5も日本語訳がJFAの方から出てますので、是非こちらも目を通して、実際にスポーツ脳震盪のベースラインとして定期的に測定を行い、もしもの時の再評価と比較ができるようにしておくと良いと思います。

SCAT5は医師や医療従事者のみに使用が限られていますので、コーチや指導者はCRT5という別のツールの使用が推奨されています。こちらも藤原QOL研究所というところが日本語訳を出していたので、こちらに記載しておきます。

常に最新の情報やツールを追うことは難しいですが、スポーツ脳震盪のCosensus StatementやSCAT5はスポーツ脳震盪を扱う上ではゴールドスタンダードと言えますし、スポーツ現場で活動するアスレティックトレーナー は必ず知っておくべき情報ではないかと思います。

実際のスポーツ脳震盪についてまとめた記事もいくつかあるので是非目を通していただけると嬉しいです。そしてそれらの情報が少しでも読者の皆様の力になれば尚嬉しく思います。

The sky is the limit for learning.

Akira

引用

サッカーにおける脳振盪に対する指針|メディカル関係者向け情報|メディカルインフォメーション|サッカーファミリー|JFA|日本サッカー協会. (n.d.). Retrieved September 19, 2021, from https://www.jfa.jp/medical/b08.html

荻野雅宏, 中山晴雄, 重森裕, 溝渕佳史, 荒木尚, Paul, M., & 永廣信治. (2019). スポーツにおける脳振盪に関する共同声明 ─第5回国際スポーツ脳振盪会議(ベルリン, 2016)─ 解説と翻訳. 神経外傷, 42(1), 1–34. https://doi.org/10.32187/neurotraumatology.42.1_1

藤原QOL研究所—CRT5 日本語版. (n.d.). Retrieved September 18, 2021, from https://www.fujiwaraqol.com/concussion/crt5

コメントを残す